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「桃瑪瑙ちゃん、お腹空いてるでしょ。話は後でいいから、一緒にお昼食べる?」
「ぜひお願いします!」
身を乗り出しての返事だった。思わず春喜が引くぐらい。
「そ・・・そんなにお腹減ってたの?」
「え?あ、いや・・・勘違いしないでよね、どうせなら食べてあげるっていうだけよ」
お約束のようにぷいとそっぽを向く桃瑪瑙。
「・・・じゃ、とりあえずお昼食べてからにしよっか」
「春喜さん春喜さん、お昼ご飯はなんですか?」
「ん?チャーハンだよ」
・・・それにしても桃瑪瑙ちゃん、異様な食いつきだったな。相当腹減ってたのか、食い意地張ってんのか・・・。
もしかして、今まで飲まず食わずだったりしてな。
一一昼食終了。
「ごちそうさまでした」
食った食った、そりゃもう食った。
今気付いたが、桃瑪瑙は3合分の米を食っている。
こいつはあれか?ボンビー的存在か?と思わずにはいられない春喜だった。
「ま、一応お礼は言っといてあげるわよ・・・。その・・・あ、ありがと・・・」
「君は律儀なツンデレだなぁ・・・」
色んな意味で。
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