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何か譲れないというか大切なところらしく、苑は必死そうだ。
春喜は一生懸命考え、イントネーションから一つの単語を思い付いた。
「・・・あー、お稲荷さん?お稲荷様な、はいはい」
「そうです!お稲荷様です!」
「じゃああれだ、君は神様なわけだ」
「はい!私は神様です!八百万の神大国、日本万歳です!」
・・・病院、精神病院はどこかな・・・タウ○ページタウ○ページ・・・。
「ってちょっと待って下さい!私精神異常者じゃないです!」
「私は神だ!と発言する人は2パターンに別れる。どこぞの宗教の勧誘か、頭のネジ足りない人だ」
「私はどっちでもないです!お願いだからサツだけは!サツだけはご勘弁を!」
苑が春喜にしがみつき、あまりにも壮絶に拒絶をするので、春喜も渋々引き下がるしかなかった。
つーかサツって何だ。俺は病院に電話しようとしたんだぞ。前科でもあんのか。
「私、信じてもらえないかも知れないですけど!ホントに神様なんです!」
「どこらへんがそうなの。変なオタク受けする格好なだけでしょうに」
「違いますってば!個人の趣味とかじゃないです!」
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