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そんなある日、銃使いが村の酒場でお気に入りのビビ酒を飲んでいると、一人の男が銃使いのテーブルに座ってきました。
「あんたがあの、銃使いかい?」
「そうだが、あんたは一体誰だ?」
「俺はジャン。これでも警察官さ。」
そう言うと、ジャンがちらりと警官バッチを見せてきました。そして、彼はウェイターに注文を出し始めました。
「おいおい、席なら他にも空いてるだろ。」
「いやいや、俺はあんたに話があって来たのさ。」
ジャンは言いました。
「あんたほどの銃の腕前の人間を、放っておいたらバチがあたるね。どうだい、うちで働いてくれないか。」
銃使いは、やれやれと頭を振りました。
「すまないが、俺は……」
ところがジャンは、銃使いが言いかけた言葉を、右手で制止すると言いました。
「いや、いや、分かってる。幽霊が出ると言うんだろ。」
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