1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここが、俺の家だ。」
ジャンは、車を降りながら言いました。
「いい家だな。」
銃使いは、言いました。
そして、二人は家に入りました。
「それで?いつになったら幽霊がいる事を証明出来るんだ?」
ジャンは時計を見ながら言いました。時計は既に、夜中の十二時を過ぎていました。
「うーん、今十二時過ぎか。あと二時間ってところだな。」
「そうか。じゃあ飲みながら待つとするか。」
「ああ、電気はつけるなよ。」
「なんでだ?」
ジャンは聞きました。
「幽霊が出てきやすい環境を、作ってやるのさ。」
「そういうものなのか。」
ジャンは内心馬鹿にしながら、電気のスイッチに伸ばしかけた手をゆっくり引っ込めました。
そして、二人は沈黙したまま酒をチビチビ飲んでいましたが、やがて銃使いが口を開きました。
最初のコメントを投稿しよう!