闇を照らす光

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僕はすぐに涙を拭った。 「入ってきていいよ。」 正直僕はかなり驚いていた。 この家に来てから由香とはまともに会話していなかったから。 それどころか、由香から話しかけてくるのは初めてだ。 「どうしたの由香?」 「お兄ちゃん‥‥‥泣きたいなら‥‥‥由香の胸で‥‥‥泣いていいよ。」 えっ!? 僕は驚いて声も出なかった。 「私ね知ってるの。‥‥‥お兄ちゃんが‥‥‥一人の時泣いてるの。 由香はね‥‥グスッ‥‥お兄ちゃんが悲しんでると‥‥グスッ‥‥由香も悲しいの‥‥。」
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