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由香は泣いていた。
つい十日前家族になった隼人のために。
「由香‥‥‥こっちきて。」
僕は由香を自分のところまで呼んで、頭を撫でた。
「ありがと由香。僕のために泣いてくれて。僕も由香が悲しんでるの見たくないから‥‥‥笑って。」
「うん‥‥‥わかった。」
由香は泣くのをやめて、俺に満面の笑みを見せてくれた。
俺はこの笑顔に懐かしさを感じた。そして何故かこの笑顔に癒された。
「由香。これから泣くから、胸かしてくれる?」
「うん。由香の胸で思いっきり泣いていいよ。」
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