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長年、ある男は、自分の頭の中から
『殺す…殺す…グッチャグッチャに引き裂いて殺してやる…。』
等の頭の中から聞こえる呟きに悩まされていた。
その日は、朝からその呟きが聞こえていたという。
男は、自分の頭を手で叩いたり、頭を壁に打ち付けたりするのだが声は全く消えず。
更に声は感情を持った声で頭の中を飛び回る。
男は、ガレージに有ったノコギリを持ち出し、自分の頭をノコギリで切り出した。
男は『消えろー!!』
と声をあげノコギリを頭にあてギコギコの頭を切り出した。
辺りには血が吹き飛び男には激痛が走ったが、声のお陰で意識だけははっきりしていた。
男は、構わず頭を切りつけ、頭皮、頭蓋骨、更には脳みそまでノコギリで削り取った。
異変に気づいた家族は、彼を素早く病院へ…。
命は助かったものの頭の形は変わり、1日前の事も思い出せない記憶障害に陥った…。
しかし、当の本人は『声が消えた』と言って喜んでいるという。
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