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それがいけないものだとしても、初めて人を愛し、初めて受け入れることが出来た人物だったから。
それなのに、助けることが出来ず死なせてしまった。
あと一歩のところで自分の目の前で死んでしまった。
刹那の悲しみはとても深かった。
アレルヤとティエリアが、幾度か心配して隠れ家として使っている経済特区・日本のマンションまで来てくれたが、ティエリアとはケンカし、アレルヤは逆に傷付けてしまった。
もちろん、刹那は悪気あってやったんじゃない。
そのあとは必ず後悔をして心の傷を深くしていた。
「・・・情けないな。」
再び布団に頭を乗っけ寝転がる。
(アレルヤにも、ティエリアにも酷いことをした・・・本当に・・・俺は・・・アイツがいなければ何も・・・)
そう思う度、涙が出始める。
そして再び腕で拭う。
それを幾度もやるため、刹那の両目は腫れていた。
そんな時、
『ピンポーン』
呼び鈴が鳴った。
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