2、頼み

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「だいたいアンタとロックオンについては分かった。」 「あっ、ありがとうございます。」 そう言うとライルは礼を軽くし、ズボンのポケットに手を突っ込んだ。 それを見て刹那は睨みながらライルの腕をとる。 「待った。」 「えっ・・・」 一瞬呆然とするライル。 「タバコは吸うな。灰皿は無い。」 「すっ、すみません・・・」 ライルが腕をゆっくりに抜くと同時に刹那も手を放す。 「それで、どうしてここを知っている?そして何故ここに来た?」 赤い瞳でライルを再び睨みながら尋ねる。 ライルは如何にも自分を嫌ってるか、信じてない刹那に慌てて喋った。 「まっまぁ。実はニールから俺宛てに手紙が届いたんです。その中にはここの住所が書いた紙も同封されていて・・・」 「手紙?」 「はい。えっと・・・これです。」 持ってきた鞄の中から1通の手紙を出し見せた。 差出人は『ニール・ディランディ』で受取人は『ライル・ディランディへ』と書かれていた。 「間違いなく・・・アイツの字だ・・・」 久々に見たロックオンの字に体を震わせ思わず刹那は一粒の涙を流した。 それを見てライルはフッと笑い、話を続けた。 「ニールが死んだと、メールが来たときは正直信じられませんでした。けれど、そのあとすぐにそれが届いて俺はここに来たんです。」 「えっ・・・」 「入っていた手紙には俺宛てに1通とここの住所が書かれた紙が。」 「・・・手紙には・・・何て書いてあったんだ・・・?」 涙を拭い、ライルを見る刹那。
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