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いつもと変わらない夏の暑い日。  私のクラスに転校生がやってきた。 「酒井リナです。今日からよろしくお願いします」  そういって頭をぺこりと下げたリナちゃんは瞳の大きいかわいらしい女の子だった。  ――どうせすぐにミカたちに私のこと言われて、話すこともないだろうな。  そう、思っていたのだけど。 「よろしくね、レイコちゃん」  隣の席についたリナちゃんは、そう言って私ににっこり笑いかけてくれた。
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