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「何がこのマンションの部屋と現金書留の中の現金の所有権をあなたに全面的に委ねますから私のことは忘れろ・・・だとォ⁉」
「ふざけるなア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!?」
「おとうさん、おこらないで・・・」
バキッ!
「うるせぇ!このクソガキ!!」
優しかった父がマジキチと化して私に暴力を加えるようになった日のこと。
最初にはこの言葉と拳が飛んで来た。
散々家の中で暴れた後私を散々に罵倒した。
汚れた売女の血が流れてるお前がどうこうとか・・・とにかくひどいことを言いながら私の身体を激しく揺らし、殴り、蹴りながら私を修羅のごとき形相で睨んで来た。
2年前に父が他界するまでずっとこんな毎日だった。
しかも飲んだくれのろくでなしだったからね・・・。
私は今そのマンションの一室に1人で暮らしている。
得意科目は化学。
父を死に追いやったのは私。
我ながら上手く演出した。
でも、愛や人との触れ合い方をろくに知らない私には友達がいない。
とりあえず今は独学で薬物と関連する法律について勉強している。
大学進学の権利欲しさだけに高校に通っていた。
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