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「おい、伊藤。
今日頼んでおいた経済のノートなんだけど」
「あぁ、はいこれ。200円な」
「へーへ。
ったく、しっかりしてるよなぁ」
「当たり前だろう
これだってビジネスなんだからよ」
朝のコンビニが終わり
大学へ向かった俺。
あ、今のはれっきとしたバイト。
バイトができない大学中は代行屋をしてる。
例えば、
授業代わりに出たり
ノート取ったり
テストの山当て
頼まれればサークルの試合
等々・・・。
料金は仕事次第ってわけ。
「あーぁ、
お前ってちっこくて
かわいい顔してんのに
残念なくらい金にがめついよな。
金の亡者 伊藤っていう
あだ名までついてるんだぜ?」
「何とでも言えっ」
男なのに
小さくてかわいい顔って言われるより
金の亡者って呼ばれる方がマシだわ!!
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