バイト漬け凡人

4/7
727人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
大学が終わり・・・。 俺は次のバイトである 居酒屋へと急ぐ。 玄関を出て駐輪場へ。 スーパーの安売りで買った 自慢の愛車であるチャリに跨がる。 明日の代行の注文受けてたら、ちょっと時間食ったな。 居酒屋バイト間に合うかな。 いや! 間に合って見せる! 俺を誰だと思ってる。 金の亡者 伊藤だ。 時間に遅れて バイトが遅れてバイト代が減るという悲劇になるわけがない!! 自慢のチャリを漕ぐ、足が唸る。 絶対、間に合ってみせるぜ!! スタートから勢いよくペダルを踏みしめる。 押されたペダルは回り、タイヤが回る。 駐輪場を出た。 すると駐輪場の門の前に 眼鏡のスーツ姿の女の人が こっちを見て立っていた。 ・・・何でガン見してんだ? と思いつつも 今はバイトの方が大事だ。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!