プロローグ

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真っ白でアイロンののりづけの香りがするシャツに赤のチェックのリボン そのリボンと同じチェックのスカート そんないかにも"女子高生"らしい制服に身を包んだ私(倉橋 花梨)は思わず鏡の前でくるんと一回転してしまった 『うん 完璧!』 最後にこの前お母さんに高校入学のお祝いにと買ってもらった薄いピンク色のグロスを塗るとなんだかちょっぴり大人っぽくなった気がした 「花梨~!!お迎えよ」 『あ!?やば~い!』 ちょうど用意が終わった頃、下にいるお母さんからの声が聞こえると私は急いで鞄を持って玄関に行った
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