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午前の授業はずっと上の空のまま聞いていた。
頭の中には香奈しかなかった。
「はるかー!!」
いつの間にか昼休みになっていて香奈が元気良く教室に入ってきた。
あれ?
俺の名前呼んだ?
紗耶香の間違いじゃなくて?
「はるか、聞こえないのか?」
やっぱり俺だったのか。
「な、なんだ?」
「今日は天気がいいなぁ?」
急に何を言ってるんだ?
「そうだな?」
「こういう時は外でお弁当を食べたいなぁ?」
「うん?そうだな。」
「ちょうど屋上が開いてるぞ。」
ん?わかった!!
「香奈、屋上で昼飯食おうぜ?」
そう言うと香奈の顔が明るくなった気がする。
どんだけ外で食べたかったんだよ。
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