人として恋におちて

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空はいつ見上げても 手が届きそうにない その中を 自由に舞う鳥が たまに羨ましくなる 私はその鳥たちの 孤独さに 憧れ、怯えた 人は人が居ないと 生きられない? そんな弱いものじゃなく 大切な何かをも持たない そんな強さが欲しくて 淋しさに慣れ 忘れゆく程 距離と時間が あったなら きっと捨てられた物も あったのに… 自分自身に 生まれてきたこの体を どれだけ 後悔したことがあったか そんな事を考えてた 自分の未熟さに 今さら気づいた 私は、鳥には なれなかったけれど 人間に生まれたからこそ 同じように 生きている人の 存在の奇跡を知れて 人間になれたからこそ この世で一番大切な ただ一人の温もりも 感じられて 私は人間として生まれた だから 他の生きものに 感情があるかなんて 分からない だけど こんな風に誰かを アナタを 深く愛したり、 幸せを探そうと したりする すごく素敵だよね 叶わなかったことも 全てはきっと 無駄な事じゃない。 よく聞く 綺麗事のような言葉 それがもし 真実だとしたら 私が人間として 今ここに居ることも 周りで微笑んでいる人の 存在達にも 意味があったりするから 良い事か悪い事か それは運命にも 分からないだろうけど 全てのことに意味がある そう思えば… 少しはこの先も 前向きに生きられる
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