モノクロのキス

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☆夢中のその手前で 生温さだけを残して 引き際の美学 得意げなキス嫌う ★(夢中)シエルの理想 <僕の理想とするその手前で不必要な優しさを残して引いていくのがオマエの美学なんだろう?> ☆一人にしないで もう察して 彩めて どの言葉も 君の部屋では すり抜けていくの ★(言葉)シエルの ★(部屋)セバスチャンの中 <僕の気持ちを察して接して欲しい> <僕の言葉(こえ)なんてオマエは聞き流す> ☆乱れて 眠って それ以上を教えて? 笑顔の問いに 迷う 吐息 月だけが見てる ★(~問い)シエルの ★(迷う)困っている <乱れるか眠るか以外に僕はどうしたらいい?> <僕の(冷たい)笑顔の問いに困っているセバスチャンを月だけが見ている> ☆次の長い針が 天井に届く頃には 君はもういない 私はもういらない <その時がきて僕がセバスチャンを必要としなくなったら悪魔はいなくなる> ☆それでも確かに愛の形を探した 遠くよりも今を結んだ濡れた瞳は <涙を浮かべた僕の瞳は過去よりも今を見ている> ☆できればこのまま 包まれて終わりたい その願は 夜は 虚しく 朝を連れてくる <その願いが叶うことはない> ☆優しくて 熱くて 卑怯なキスで 彩ってよ 最後の夜 月が照らしてる <優しく僕を引き付けるようにして契約が終わる(僕が死ぬ)時を月が照らしている>
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