ミルク

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突然別れることになって 賑やかな街は君に「さよなら」 を実感させる いつもの街にそっと 紛れ込んでしまおう 涙目の君は乾いた風邪を 欲しがるまるで僕を 欲しがったように 別れの朝「食欲がない」と言う 薄化粧な君は不機嫌だけど綺麗 夢みたいな君との暮らしが 壊れてしまった現実に 遠くにいってしまったけど まだ君のことを想っいる 口下手な僕は自分の思いを 言葉にして君に届けることが 出来ない 月日ばかりが流れる 僕の彼女にするには あまりにも正反対な女性だから 不釣り合いだと感じて だけどすべてがうまく進んで いくから仕組まれているんじゃ ないかな…なんて思う 自信ていう言葉は自分を 信じると書く 苦手な方じゃなかった ありのままの君が好きだけど 君を失わないために僕は 必死になって見栄を張る 一緒に暮らしていたときに 知った悪い所なんて 忘れてしまうほど 君には価値がある 今頃になって溢れ出す言葉は 君に届けることが出来ない どこかで偶然君に会うことや 身近にいる君に似た女性とか 探すことには疲れたけど それでもすがってしまう 大げさではなくて 最愛は君なんだ 二人で選んだ家具とか 思い出のマフラーや 折れてしまった傘も 懐かしめる勇気なんてないけど 棄てることは出来ないんだ 夢みたいな君との暮らしが 続いてほしかった もうやり直すことなんて 出来ないけれど 僕はまだ君を想う 口下手な僕は伝えられなかった 思いを歌い続ける 戻れない日々と生きる
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