193人が本棚に入れています
本棚に追加
白虎『なぁ、なんでお前こんな山の中まで入ってきたんだ?』
やっと泣き止んだ男の子に対し白虎はなぜこんな山奥まで男の子一人で入ってきたのかを聞いた。
男の子は突然現れた若者に少し戸惑いながら何故ここにいるのかを話した。
「お父さんが悪い妖怪を退治するのに、っひく、一緒についてきたんだけど、っひく、妖怪を探してる時にお父さんと、っひく、はぐれちゃって探しているの。」
話し出すとまた不安になったのか男の子は泣き出した。
白虎『あ~待て待て、泣くな泣くなよ~。』
また泣き出した男の子をなだめながら白虎は質問した。
白虎『悪い妖怪を退治って言ったな? ってことはお前の父ちゃんって退魔師か?』
「たいまし?違うよ。陰陽師だよ。」
白虎『どっちも同じようなものだ。』
そういうと白虎は何か考えだした。
・・ふむ、陰陽師か、ならこんな山奥に人が入ってきているのにも納得できるな。
・・問題はこの男の子をどうするかだな、さっきなだめた時に触れたが、結構大きな力が有るみたいだし。
(・・まぁ、まだ本人に自覚はないがな。)
・・なんか面白い力も隠れているみたいだ。
・・それにこのまま、ほおっておくってのも寝覚めが悪い。
白虎が考え事をしている間、男の子は不思議そうに白虎を見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!