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白虎『よし、小僧』
「っひ!?」
白虎がいきなり話しかけるので男の子は驚き短く悲鳴をあげた。
白虎『あ~落ち着け!別に取って喰おうって訳じゃねぇから』
白虎『お前父ちゃんのところに帰りてぇだろ?』
そう白虎が言うと、男の子は瞳を輝かし力強くうなずいた。
「うん!帰れるの!?」
白虎『ああ、だがひとつ条件がある。』
そう言われ男の子は不思議そうな顔で「条件?」っと聞き返した。
白虎『そうだ、俺が父ちゃんのところまで連れて行ってやる、だから俺と契約しろ』
「契約?」
白虎『そうだ、お前も陰陽師になるのならそのうち式神を持つだろう?式神ってのはパートナーみたいなものだ。』
「パートナー?」
白虎『まぁ、友達みたいなものだ。』
「友達?お父さんの黒影みたいなの?」
白虎『黒影?それが何かわからんがまぁそんなものだ』
白虎『俺は生まれてからずっとこの山にいる、いいところではあるが何分退屈でな、だから俺と契約しお前の式神として連れて行け。』
そう言われ、男の子は少し悩んだが。
「君と契約したらお父さんのところに帰れるの?だったら契約する。」
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