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しばらく廊下を歩き宋兼の部屋の前まで来ると中から話し声が聞こえてきた。
どうやら客のようだ。
大河「親父、入るぞ」
そう言い、大河は障子を開け宋兼の部屋へと入って行った。
続いて白が、一言断って入って行った。
白『宋兼様、大河を連れて参りました。』
宋兼「おお、大河やっと来たか、とりあえずこっちに座って挨拶なさい。ほら、白も。」
そう言われ、大河と白は宋兼の横に座り、前に座っている者に軽く会釈した。
宋兼「こちらは、私が若い頃修行をした際お世話になった山伏さんだ。」
山伏「こんにちは、大河君それに白君でいいのかな?」
山伏は頭のてっぺんには髪がなく、少し小太りではあるが気のよさそうなおじさん。
白「はい、白でいいです」
山伏「いや~大河君大きくなったね~。小さい頃に1,2回会ったことがあるが覚えているかな?」
大河「いえ、すいません」
山伏「いや、いいよ、大分昔になるからね~」
このままでは長話を聞かされると思い、大河は宋兼に何故呼ばれたのかを尋ねた。
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