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・・ヒヒ、美味そうなガキが居やがる。
土蜘蛛は久々に獲物来たので喜んでいる。
『おい、小僧』
土蜘蛛が子供に叫ぶ。
「っひ」
逃げ出そうにも腰を抜かしその場に座り込んで泣いている男の子は短い悲鳴をあげた。
『てめぇも運がねえな、だが安心しろ残さず全部喰ってやるからよ!!』
そう言い土蜘蛛は男の子に近づく。
・・っち、しょうがねえな。
そう思うとそこにいた者は走り出し土蜘蛛と男の子の間に入った。
『おい、こいつは俺の獲物だ。下等妖怪はとっとと去りやがれ。』
『っひ、びゃっ・白虎!!』
白虎の姿を見るや否や土蜘蛛は一目散に山のさらに奥へと逃げていった。
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