直るまで──2

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ダンテ「…」 スノー「早よぉ、出てけ~ッ!!」 頬を押さえたまま、茫然と立ち尽くしている。 スノーは、無言でダンテの首根っこを掴むと、ポーォンと寝室から、放り出した。 スノー「…アホ」 ‥‥さて、どーしよ?取り敢えず‥ 正座して題目三唱。…心を落ち着かせた。 スノー「…シャワー、浴びよ」 服を着てバスタオルを取り、部屋を出た。       ──一方、ダンテの方は… ダンテ「…引っぱたくなよ。 ‥‥痛っ つつぅ 」 赤くなった頬を、押さえていた。それを見たバージルは、溜息を吐いた。 タオルを持ったスノーが、二人の間を通り抜け、バスルームに入った。 ( ..)ψ   ‥‥‥痛かった 。 シャワーを浴びて、すっきり目を覚まし、部屋に戻ると四次元 ケースを、漁(アサ)った。 スノー「‥‥何とかなんないかな?」 「何が?」 スノー「何が?って‥‥入って来んな~~ッ!!馬鹿たれぇ!!?」 振り返って見ると、バージルがそこに居た。 バージル「クククッ。『馬鹿たれ』とは酷いな。義姉さん」 スノー「馬鹿たれに馬鹿たれ言って、何が悪い💢 早よ、出てけ!!」       きっ! と、睨んで、首根っこを捕まえほっぽり出そうとしたが、 ‥‥捕まった。
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