直るまで──2

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         パタン。 スノー「‥‥バージル、あれは、どういう事?」 縛られているダンテを、見ながら訊く。 バージル「バスルームから出た義姉さんの所に、行こうとしたからな、縛(シバ)いた。悪さしそうだったしな」 溜息を吐いたスノーは、ダンテの傍に行き、抱き付いた。 スノー「ダンテ。起きて」 ダンテ「ゔぅっ。…ハッ!兄貴ッ。いきなり、心臓射ぬくなっつうの!! ‥ったく」 バージル「貴様が悪い」 スノー「ダ ン テ?  ‥ウッ クゥ゙ゥ゙ ‥大丈‥夫? ‥‥ズゥッ、ズゥッ、  ダンテ‥」 ダンテ「泣くなって。生きてっから」 ぶちぶち と、身体を縛っていた紐を切り、スノーを抱き寄せた。 スノー「本当に大丈夫?」 ダンテ「あぁ、ちゃんと動いてんだろ?」 スノーの耳を、自分の胸に押し当てる。   トクン.... トクン... スノー「うん‥‥聴こえる‥ ダンテの心音(オト)‥‥」 そっと、スノーの頭を撫でた。 バージル「…スノー」 小さく、申し訳なさそうに、声をかけた。スノーの反応に、かなり 面食らったようだ。 スノー「やり過ぎ。 ‥他にやり方、あるでしょ?バージル」 バージル「しかし…」 スノー「こういうやり方なら、(間違って)死んだりしないでしょ!?」
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