直るまで──2

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  いきなり、手首を捻り後ろへ回す。 ダンテ「─ッ!!スノー、何すんだよッ!?」 スノー「死んでほしくないから‥‥。   やだかんねッ!?先に逝ったら…」 また、涙が溢れる。掴んでいた手首から、スルッ と、手が落ちた。 ダン&バジ『‥‥スノー』 二人はスノーを、フワリ と 抱擁(ホウヨウ)した。 バージル「済まないな。 …気を付ける」 ダンテ「大丈夫。お前を置いて、死んだりしない」 スノー「…絶対 だよ? ‥‥二人とも.....於いてかないで...」 涙を堪(コラ)えながら、バージル ダンテ それぞれの頬に、キスを落とした。 ダンテ「落ち着いたか?」 スノー「うん」 ダンテ「んじゃ、メシ食おうぜ、メシ♪オレ、腹減って死にそう」 にかっ と、笑う。 スノー「うん。解った、わかった」 と 頬笑み返した。 バージル「義姉さん、用意はもう出来ているから、ここに座って」 スノー「はァい」 ソファに、浅く座る。隣に、バージルが座った。ダンテは、テーブルを挟(ハサ)んだスノーの正面に、少し小さな椅子を持ってきて、座った。 スノー「窮屈そう…」 ダンテ「兄貴の隣、座りたくねぇし」 バージル「こっちから、断わるッ!!」 スノー「クッ クスクスッ…。わ わかった、解ったよ。フフッ」
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