傷跡。

西川との出会い。

西川に初めて会ったのは、６年生になる始業式の前日だった。

私は器楽クラブというクラブ活動をしていて、その日は入学式に行う演奏の練習と入学式の手伝いとがあって学校に来ていた。

西川は40代前半で、学校内では比較的若い先生だった。
西川の印象は最初は良かったので、私は担任になって欲しいなぁって思った。

でも、ホントに担任になってからは、地獄だった。