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5年生の担任の先生は自分も好き嫌いがあったので、私が好き嫌いをして残しても何も言わない先生だった。
当時の私は給食が嫌いで、ほとんど何も食べないことが多かった。
西川は、そんな私をクラスみんなの前で毎日毎日怒った。
作ってくれる人に悪いと思わないのか。
頭が良くても給食を食べられない人間は駄目だ。
とにかく、人前で集中攻撃だった。
ある時は下げようとした食器を戻せと言われたり、食べ終わるまで座ってろと言われたこともあった。
私はその時、昼休みが終わるまで、一口も口をつけず黙って座っていた。
誰も助けてくれなかった。
自分も西川にいじめられるのが嫌だったのかもしれないし、ちょっと変わってた私を助けようなんて思わなかったんだと思う。
その後、西川は諦めて、私に給食室まで食器を下げに行かせた。
こんなことがよくあって、私はますます給食を食べなくなった。
食べる意欲さえ沸かなかった。
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