第一歩

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ケントは、サクラがモデルを始めてから何かと気に掛けてくれ、サクラの良き相談相手だ。 「もしかして、イケメン彼氏と何かあった?」 ケントはワクワクした様な目をして、サクラに問い掛ける。 「…ケントさん、楽しそう。人の不幸を~っ」 サクラは、くーっという表情をする。 「…あら、可愛い表情出来るじゃない? それを撮影でも出して頂きたいわ。 でも、不幸って、別に別れた訳じゃないでしょ? それに、彼と離れてからまだ二週間よ? 根を上げるには早・す・ぎ!」 どうせ、大したコトじゃないクセに、とケントはくすっと優しく笑い、サクラのアタマをポンと 叩いた。 .
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