第一歩

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「ねぇ…、それ、私も行く」 サクラはハヤトの袖をツンツンと引っ張る。 「ダ~メ。 他の大学の人は来ちゃいけないの☆」 支度の終わったハヤトは、「さあ、いくぞ」とサクラを促した。 (…〈他の大学の人は〉、って入っちゃいけない線引かれたみたいだ。 今まで離れた事なかったから、寂しいな(T-T)) サクラの周りの空気が分かりやすく`どよ~ん´となる。 ハヤトは、しゅんとなってしまったサクラのアタマをいつもの様に撫でると、「心配?」とカオを覗き込んだ。 「当たり前じゃんかっ! 心配だよっ! 大学生のお姉さん達って超~綺麗じゃん。 そんなのに迫られたらハヤトくんどーするの? ぐらっと来ちゃうかも知んないじゃん!!」 「バカ~☆」と言ったサクラの瞳は、もう潤んで涙が零れそうになっていた。 「だーから~、潤目禁止だっつってんだろ?」 .
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