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「―あれ?ハヤト?」
不意にハヤトを呼ぶ声がした。
「―あ、カンナ☆」
声のした方にカオを向け、キッとハヤトは自転車を止める。
「きゃー偶然だね(^∀^)。
こんなトコで会うなんて。
…………あれ?彼女?
…てかいたんだ、彼女。
当たり前かぁ。
ハヤト、カッコイイもんね☆」
カンナと呼ばれた女の子は、くすっと微笑んだ。
(―あ、可愛い)
サクラは何故か胸がざわざわし、心臓が締め付けられる感じがした。
「……………」
カンナはじっとサクラを凝視する。
「―な、何ですか?
私のカオに何か付いていますか?」
サクラが訝し気に聞く。
「………ん~…もしかして、春日サクラさん?」
カンナが恐る恐る聞いてくる。
「あ、はい☆
そうです!」
サクラは営業スマイルで応えた。
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