第一歩

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「デート中、呼び止めちゃってゴメンね。 じゃあ、明日学校でね☆」 カンナもそう言うと、来た道を戻って行った。 (………明日学校で、かぁ。 高校の時なら、言えたのに… 最近、ハヤトくんがどんどん遠くなって行く気がする…) 「―え?サクラ、どうしたの?」 少し、元気が無くなったサクラに、ハヤトも不安を感じた… 「…別に、何でもない☆」 サクラは、一瞬暗くなったカオを元に戻し、ハヤトの自転車に近づいた。 「―ん。 じゃ、池までれっつごー」 「れっつごー☆」 普段通り振る舞った心には、少しずつ溝が出来始めている事に、まだ気が付かない二人がいた… .
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