木曜日―B

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授業が終わり放課後となりいつものように由香のもとへと向かう。 「お待たせ」 「はぁ……」 由香は何か落ちこんでいるようだった。 「どうしたんだ?」 「ねぇ、彰太。こんなこと聞くの変だと思うけど……。何か変なこと起こってない?」 この言葉を聞いたとき俺はとても嬉しかった。 何故なら俺と同じ境遇を持つ人がいて尚且つ身近すぎる人だったからだ。 「由香も気づいてたか」 そう答えるとうなだれていて寂しそうにしていた由香の顔はぱぁっと晴れて満面の笑みへと変わる。 「じゃ、じゃあ、彰太も?」 「あぁ」 「彰太ー」 叫びながら俺に飛びついてきた。 「ば、ばか。皆見てるって……」 「ばかでいいもーん。ごろにゃー」 喉を鳴らし頬擦りをしてくる。 あぁ、教室に残ってる人の視線が痛いのだが俺の視界は次第に由香しか入らなくなっていた。
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