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どうなってるんだ。
現在は前にやったことのある数学の授業中なのだが頭の中はそのことでいっぱいだった。
なぜ、自分以外の人間がこのおかしな現実に気づかないのか。
そうなったら俺は孤独だ。本当にただ独りになってしまう。
そう思うと憂鬱な気持ちになってくる。
「石井っ」
「はいっ」
どうやら呼ばれていたようだった。
「もう受験生なのにたるみすぎだ。まぁいい、これの答えは?」
これはXが3に収束するから……
待て。この問題『前の木曜日』も当てられたような……
「4です」
「正解。なんだ出来るじゃないか」
セリフまでほとんど、いや完全に同じ感じがする。
このあと、俺はだるくなって寝たのだが今回は違う。寝ていない。
つまり、この世界は前のときとは違うかもしれない。
もしかするとこのまま時が進んでくれるかも……
俺は一筋の光を垣間見た気がした。
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