桃色少女と球技大会

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そして、決勝戦。 「やっぱり、あいつらと戦うことになったか…」 俺の横に立っている原田が前を見ながら言った。 俺達B組の決勝戦で戦う相手は群青寺のクラスのF組だ。 「にしても、なんだよあのチームは…」 俺の横で水野が呟くが仕方ない。 F組のメンバーはかなり背が高い。 バスケ部である鳴海 豪(なるみ ごう)と村木 快(むらき かい)はかなり背が高く、目測で190以上はあると思う。 他の3人もかなり背が高く、俺らの中で一番背が高い原田が向こうの一番背が低い人と同じだ。 村木が俺達を見てニヤリと笑うと口を開く。 「原田のクラスが相手か……なら、軽く勝たしてもらうわ」 「なっ…」 村木の言葉に俺は目を見開く。 村木がかなりの自信家の俺様な性格だとは聞いていたがここまでとは思わなかった。
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