桃色少女と球技大会

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「まだですわ!」 再び桜之宮は村木に向かっていく。 かわされても何回も何回も村木に向かっていく桜之宮。 「いい加減にしつけぇんだよ!!」 「きゃっ!?」 無理矢理に向きを変えた村木に弾かれる桜之宮。 「危ない!」 それを見た俺はとっさに桜之宮が床にぶつかる前に滑り込んで受け止める 。 「何すんだよ!」 「うるっせぇ!!しつこいその女が悪いんだ!!」 叫んだ俺に村木は悪びれもせずに怒鳴り返す。 その言葉に俺はキレかけたがなんとか抑える事が出来た。 しかし-- 「それに大して練習もしてねぇくせに調子に乗ってんじゃねぇ!!」 --村木の放った言葉に俺の中の何かがブチ切れた。 桜之宮の努力を何も知らないくせに勝手な事言うなよ。 俺は立ち上がり村木を睨むと口を開く。 「絶対勝つ」
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