桃色少女と球技大会

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-桃子side- 「みんなであいつの鼻をへし折ってやろうぜ」 さっきまでの頼りない雰囲気から頼りがいのある雰囲気に変わった御木君の言葉に私達は頷く。 「やっと本気になったか」 その変化に驚いているわたくしの横で白瀬君が呟いたのが聞こえる。 「本気?」 わたくしの質問に御木君を見たまま白瀬君は頷く。 「ああ、透也の奴は普段は本気にならないんだが、一度スイッチが入り本気になったらかなり頼りになる」 「そんなに…」 その言葉にわたくしは驚く。 「しかも、他人の為に本気になったからな。よっぽど桜之宮が馬鹿にされたのが気に食わなかったんだな…」 「えっ…?」 その言葉にわたくしは言葉を失ってしまう。 御木君がわたくしの為にと本気になったか知ると顔が熱以外で熱くなっていった。
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