17924人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぅ…」
球技大会から三日が経った日の放課後。
俺はある人に呼び出されて屋上に居た。
「そろそろか…」
携帯で時間を確認すると約束の時間になろうとしていた。
ギィッ
「ハァ…ハァ…」
屋上の扉を開く音と息切れが聞こえる。
そちらに顔を向けると息を切らした桜之宮が居た。
球技大会の後に倒れた桜之宮はそのまま三日間休んで、やっと今日登校してきた。
「お待たせしてすみません…少し先生に呼ばれていて…」
「いや、全然大丈夫だよ」
申し訳なさそうに言う桜之宮に俺は言う。
「ありがとうございます…ふぅ」
桜之宮は礼を言うと深呼吸をして息を整えると俺を見つめる。
「あの…先日はありがとうございました」
そう言うと桜之宮は俺に頭を下げる。
最初のコメントを投稿しよう!