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そんなのに選ばれた奴は可哀相だな。
当たると思ってない俺はこれから当たる人物に心から合掌する。
舞台の上では黄村先輩が箱に手を突っ込んで中から紙を一枚取り出していた。
『さぁ!挨拶をしてもらう生徒は--』
黄村先輩の言葉と共にスポットライトが動き出す。
『一年B組!御木透也君でーす!』
大変だなぁ…御木透也君は、あれ?御木透也って--
「俺じゃねぇかっ!?」
言葉と共に俺が立ち上がるとスポットライトは俺を照らし出す。
辺りからは拍手が俺に対して送られる。
『御木君!舞台にカモーン!』
黄村先輩は俺を見ると手招きをして呼ぶ。
仕方なく俺は舞台に向かっていく。
「透也良いなぁ…」
「災難だな」
「頑張れよ」
上から豊・小次郎・薫の順番で俺に激励をくれる。
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