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「グヘヘ…カッコつけんなよ…」
「調子に乗ってんな」
「大人しくやられとくんだな」
「はぁ…結局はこうなるのか…」
私から離れて自分の向かう男達を見ながら御木は小さくため息をつく。
三対一なんてどう考えたって御木の方が不利に決まっている。
「ソイツは関係ないだろ!」
御木に向かっていく男に私は無意識の内に叫んでいた。
「あー、大丈夫だから」
私の言葉に御木は明るく返す。
「ふざけやがって!」
御木の言葉に三人の内の一人が殴り掛かるが--
「おっと」
--御木は体を少し横に動かすと自分の足を殴り掛かった男の足に引っ掛けて転ばした。
「さてと…」
御木は小さく呟くと男達の方を見ると口を開く。
「まだやるか?」
「ふざけんじゃねぇ!」
御木に向かって男達は殴り掛かった。
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