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青井との事があった日の翌日、今は朝のHR中だ。
「今から来週行く野外学習の班を決めて貰う。好きな奴と組んで良いが仲間外れは作るなよ」
教壇に立っていた緑先生が自分の持っている紙を見ながら言う。
「じゃあ、班決め開始」
緑先生の言葉と共に俺達は動き始めた。
班を決める上で集まったのは俺・薫・豊・小次郎・奈美・桃子の六人だ。
「結局はこのメンバーか…」
集まった俺達を見て小次郎が腕を組んだまま呟いた。
「まぁ、良いじゃないか」
「人は多い方が楽しいじゃんか!」
小次郎をなだめるように薫と豊が言う。
「じゃあ、鷹瀬先生に報告を…あら?」
緑先生に報告しに行こうとした桃子がふと教室の隅を見て足を止める。
「どうした?」
桃子の視線の先を見ると青井が教室の隅にもたれ掛かっていた。
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