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昼食時、例に漏れなく俺達は屋上で昼飯を食べていた。
「はぁ…」
俺はあんパンを一口かじると小さくため息をつく。
「どうしたんですの?」
弁当のサンドイッチを食べながら桃子が俺を見て聞いて来た。
「いや、ちょっと色々あってね」
「青井の事か?」
勘が鋭い小次郎が的確に痛い所を突いてくる。
「ああ…そうだよ」
「「「ッ…」」」
俺が小次郎の言葉を肯定した瞬間、薫・奈美・桃子の三人の肩がピクリと跳ねる。
それを無視して俺は話を続ける。
「実は--」
俺は正直に昨日あった事を話す事にした。
不良に絡まれている青井を助けた事を話した、もちろんブルーアイズデビルの事は黙っておいた。
「そうか…そんな事があったのか…」
話を聞くと小次郎は納得したように呟いた。
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