俺と青色と野外学習

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最近知ったんだが、うちの学校には『KBA(向陽館高校美少女愛好会)』なるものが存在するらしく、奈美達や他の美少女には数多くのファンが存在するらしい。 その存在を知ってからは俺に突き刺さる視線の理由が分かるから辛い。 「なぁ、助けてくれよ」 俺は前の席に顔を寄せると小声で言った。 「良いじゃんか!何で透也ばっかり!」 俺の言葉に豊は不満そうに返すとポテチをバリバリと食べる。 「なぁ、小次郎~」 「悪いが無理だ」 小次郎に頼むも小次郎はきっぱりと返すと眠たいのか目をつむる。 俺は最後の希望に託す事にした 「薫~」 「…………」 しかし薫はぼーっと何かを考えているようで返事をしない。 「薫?」 「あっ、ああどうした?」 俺の言葉に今気付いたのか慌てて聞いてくる。
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