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『キャァァァァァ!!!!』
俺が舞台に立つと女子が黄色い声を出す。
いくら俺がブサイクだからってそんなに悲鳴をあげなくたっていいじゃないか…
『じゃ、じゃあ御木君。挨拶をよろしく』
少し涙目な俺に何故か顔を赤くしてマイクを差し出す黄村先輩。
気持ちを切り替えた俺は先輩からマイクを受け取ると即興の挨拶をする。
『えーっと…この学校は色々と個性的でこれからの学校生活が凄く楽しみです』
挨拶をして慌てて席に戻る。
ミスをしなかった事に安堵のため息をついて席に座る。
「透也~結構かっこよかったぞ~」
豊がニヤニヤとした顔で俺を見て言ってくる。
その顔にイラついた為に顔面にパンチを叩き込んでおく。
その後も文句を言ってくる豊をあしらっていると入学式が終わった。
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