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翌日の朝10時。
俺達はそれぞれの班に分かれて広場に集まっていた。
「よーし!じゃあ出発するぞ!」
緑先生がクラスのみんなに向かって言う。
「目的地は山の頂上だ!歩いて二時間だから、昼には着くだろう!」
その言葉に不満を漏らす奴や簡単だなと言う奴がいる。
ふと横を見ると小次郎が空を見上げていた。
「どうかしたか?」
「雨が来るな…」
俺が聞くと小次郎はボソリと呟く。
「雨?こんなに晴れてるのに?」
俺はそう言うと空を見上げる。
空は快晴で雲一つ無い。
雨が降るなんて信じられないが、小次郎の言う事は結構な確率で当たるから信じられる。
「傘持ってるから大丈夫だって」
「それもそうだな」
俺の言葉に小次郎は頷く。
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