俺と青色と野外学習

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「私は苦手かな…蛇って結構怖いし…」 「わたくしも少し苦手ですわ…」 奈美と桃子は身震いしながら呟く。 「俺はそんなにかな…ちょっとびっくりするレベルだよ」 「俺もそんなものかな…」 「俺はそんなに取り乱したりしないな…蛇よりも怖い物を知っているし…」 上から俺・薫・小次郎の順にそれぞれ感想を漏らす。 「へー、みんな結構ビビりなんだな~」 みんなの話を聞いた豊はニヤリと笑いながら言う。 「そう言う豊はどうなんだよ?」 「俺?俺は余裕だよ!蛇が出て来たら蝶結びにして放り投げてやるよ!」 俺の言葉に自信満々に答える豊。 「そんな事言って…こんな所で取り乱したりするなよ?一歩間違えれば落ちたりするんだから…」 豊の言葉に俺はため息をつきながら言う。 俺達が今歩いている道は右側が急斜面になっていて落ちたらかなり危険なのが分かる。
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