俺と青色と野外学習

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そこで俺は気付いた。 いや、気付いてしまった。 「……………」 青井がさっきから全く喋らずに黙ったままプルプルと震えている。 もしかしてつまらないのかな? それとも俺達が五月蝿いから怒ってるのかな? それだったら謝らなきゃいけないかな。 「青井…」 俺が青井に声を掛けた瞬間-- ガサッ --茂みの中から一匹のアオダイショウが出て来た。 みんなの視線がアオダイショウに集まる。 「うわっ!出た!」 一番最初に声を出したのは豊だった。 豊は驚くと後ずさってアオダイショウから距離を取る。 「「キャッ!」」 桃子と奈美はお互いくっついて怖がっている。 「ッ!?」 薫は後ずさって俺の後ろに来る。
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