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「名前は青井 紗耶香(あおい さやか)。南中出身、言うことは無い」
青井は感情の篭ってない冷淡な感じでそれだけを言うと席に座る。
クラスからは『無愛想』だの『冷たい』だと色々と聞こえてくる。
青井はクラス内の声が聞こえているにも関わらず席に座ったまま腕を組んで目を閉じている。
「次、赤石奈美!」
「は、はい!?」
緑先生の言葉に慌てて立ち上がったのは赤毛に近い黒髪をショートヘアにしている童顔の美少女だった。
赤毛の少女は胸に手を当てたまま数回深呼吸をすると意を決したように目を開く。
「名前はあ、赤石 奈美(あかいし なみ)です。西中学校出身です。よろしくお願いしましゅ!」
最後噛んでしまった為に赤石は顔を赤くして慌てて席に座る。
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