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「それには発信機が仕込んであってな、はぐれた時に居場所が分かるようになっているんだ」
「なるほど…」
俺の言葉に桜之宮は納得したように頷く。
「赤石、鷹瀬先生に連絡を入れてくれ」
「あっ、はい!」
俺の言葉に赤石は答えると携帯を取り出し鷹瀬先生に連絡を入れる。
これで一応は大丈夫だな…
「豊、まだ二人の居場所は分からないのか?」
「もーちょい、後少し…」
機械をいじりながら豊が言う。
今すぐにでも飛び出したいが、急がば回れという言葉もあるから焦りは禁物だ。
「鷹瀬先生に連絡入れたよ」
「こっちも二人の居場所を確認したぜ!」
連絡を終えた赤石と二人を探し当てた豊が俺に言う。
「そうか、みんな…」
俺が視線を向けるとみんなは頷き返す。
「行くぞ!」
俺達は二人を迎えに行く為に歩き出した。
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