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意識がハッキリとした青井は上体を起こすと辺りを見回す。
「ここは…?」
見慣れない景色に青井は俺を見て不思議そうに聞いてくる。
「あそこから落ちて来たんだよ」
青井の疑問に俺は急斜面の上を指差す。
「なっ…」
俺の指差した先を見た青井は言葉を失う。
登る事が不可能な高さを見て言葉を失うのも分かる。
「早くみんなの所に戻らなきゃ…痛っ!」
慌てて立ち上がった青井は足に来た激痛に顔を歪めるとバランスを崩しす。
「危ないっ!」
俺はとっさに立ち上がると青井を支える。
「あっ…」
俺が触れた瞬間、青井は顔を真っ赤にする。
「大丈夫か?」
「あ、ああ…」
俺の問いに青井は首を縦に振る。
俺はそれににっこりと微笑むと青井を地面に座らせる。
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