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「これからどうするんだ?」
そっぽを向いたままの青井がいきなり俺に聞いてくる。
「どうするって…ここで迎えを待とうぜ」
青井の言葉に俺は青井の方を見ずに言う。
「迎え?迎えなんて来る訳…」
「それが来るんだよ、こいつがあるから」
青井の不思議そうな言葉に俺はニヤリと笑うとポケットから発信機を取り出すと青井に見せる。
「それは朝渡された…」
青井は発信機を見るとポケットから同じ発信機を取り出す。
「実はこれには発信機が仕込んであって、はぐれた時に居場所が分かるようにってみんなに渡したんだ」
「えっ…?」
青井は俺の言葉に驚いたのか、目を見開くと手の中の発信機を見る。
「だから、小次郎達は必ず迎えに来てくれる」
「そうか…白瀬達を信じているんだな…」
俺の言葉に青井は小さく呟く。
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